10年前、海辺で出会った「さよちゃん」との初恋の思い出に浸る俊介ですが、人間の記憶を好物とするキオクボーマに記憶を奪われてしまいました。
自分が何者かわからずイエローターボへの変身もできなくなりましたが、「さよちゃん」との記憶だけが微かに残っているようです。
奪われた記憶を取り戻すためには、今一番気にしている思い出が突破口となるようで、再び海辺を訪れた俊介は必死で自分の記憶を探ります。
そんな俊介の命を狙うキリカ。彼女にもまた幼い頃の海辺での思い出がありました。見知らぬ少年たちにいじめられた幼い小夜子と、それを助けてくれた少年の回想シーンがあるのですが、視聴者からするとそれが俊介と小夜子だと明らかにわかるんですよね。
でも、本編中では二人ともお互いがその時の相手だと気づかないまま。「君があの時の『さよちゃん』だったのか!」なんて展開には一切ならないのです。それが逆に味わい深いなぁなんて思ってしまいました……!
自力で記憶を取り戻し、再びイエローターボとして戦うことができるようになった俊介。彼にとって10年前の「さよちゃん」との思い出は、力になるポジティブなものだったのですが、一方のキリカにとってはどうもそうではないようで……。
毎回ラストに入る締めのナレーションでも「俊介には懐かしく、キリカには忌まわしい思い出」だと表現されていて、その対比がなんとも苦々しかったです。
キリカにとって理由もなくいじめられた辛い記憶だったのでしょうが、俊介のように助けてくれた人がいたことも思い出してほしかったのだけどなぁ、なんて思ったり。でも、辛い記憶のほうが印象に残ってしまうのは人間も流れ暴魔も一緒なのですね……。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます🥰