モモコと彼女が大切にしていたキャロルラブというお花が中心となるエピソードです。
ゲルゲドグラーによりいたるところに地獄花が咲き、それが人間を襲い始めました。調査の中でモモコは、キャロルラブが地獄花の天敵であることに気づきます。キャロルラブを使えば駆除剤をつくれる――でもキャロルラブは、モモコにとって幼い頃から自分を助け、支えとなってくれていた大切な花でした。
少しの逡巡の末、決意を固めたモモコ。美しい花を咲かせたキャロルラブに「ごめんね」と声をかけ、振り返ったときの表情や花を差し出すときの凛とした表情がすごく美しくてうっとりしました。尊いって、こういうこと……😭
完成した地獄花の駆除剤をピンクマスク自らがマスキージャイロで散布するのも良かったです。
実は、このキャロルラブは地獄花の天敵となるため地底帝国によって絶滅させられたはずの花でした。イガムとイアルの母であるイガム家の前王妃が平和を願い育てた花だったのだとか。なぜ絶滅したはずの花が存在していたのか、と幼い頃を思い出しながら苦悩する様子のイガムのシーンは、短いながらも印象的でした。
イガムってちょいちょい非情になり切れないところが描かれるから、何か目が離せなくなるんですよねぇ……。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます🥰