ボルトに入った三人のうち、尾村豪が中心に描かれたエピソード。
ウイルスによって人間の肉体を強化させる研究をしていた尾村が、自らの体にウイルスを取り込んで怪人態となる様が描かれます。
科学アカデミアに入ったばかりの頃、自分が泳げないにもかかわらず海で溺れる仔犬を助けた尾村の姿を知っていた丈は、当時の優しい彼に戻ってほしいと願いますが、その声は届かず……。仔犬を助けようとしたことを恥ずべき過去の汚点とまで言い切ってしまう尾村が哀しいですね。
ケンプとマゼンダに対しても、人間を否定しながら人間の姿を残していることについて異を唱えてつっかかっていました。
過去の自分も、他者も全て否定して自論に突き進む姿は一見すると強力ですが、その自論が打ち砕かれたり壁にぶつかったりしたりした時途端に脆いですよね。すごく不安定な足場で一生懸命バランスをとっている感じ。
そういう意味で、尾村くんは目が離せないキャラクターの一人です。
第3話の時点ではまだ見えていない部分もありますが、今後更にキャラを掘り下げていくエピソードもあるので、それを楽しみに観ていきたいところです😌
尾村の変心を見抜けず、オブラーとなるのを止められなかったことを悔いる丈でしたが、彼を励ます勇介とめぐみの反応が温かいのもほっとできるシーンでした。敵となってしまったかつての学友に対して「何があの人たちを変えてしまったのかしら……」と思いを馳せるめぐみの一言がまた優しいのです……。この一言があるとないとではラストの印象が全然違う気がする……!
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます🥰