グレイを慕うロボットG2と、グレイ・マリア・竜の関係が主軸となったお話。
なんか……うまく説明できないけど、すごいお話……特にラストシーンが「そんな終わり方あるー!?」って感じなので、とにかく観てほしい……。
* * *
トランザにつくられたものの失敗作として捨てられたロボット・G2。グレイに助けられたことで、彼を慕ってつきまとうようになります。
グレイとしては、同じロボットとして一度情けをかけただけのようで、終始相手にはしていませんでしたが……。
やっぱり一番記憶に残るのは、グレイが負傷したマリアをつれ洞窟で雨宿りをするシーン。マリアがグレイに草笛で音楽を聴かせる少しほっこりするところと、洞窟の外からそれを見るずぶ濡れのG2の憐れさの対比が、なにかこう、胸にぐさっときます。
寒さに震えるマリアを思わず抱きしめるグレイが、「冷たい」と拒絶されてはっとするシーンも好きすぎて頭抱えます。自分ではマリアを温めることができないと悟り、後からやってきた竜に彼女を預けて去っていくグレイが切なすぎて一生推すしかない……。
竜がいない間にマリアを連れ出したG2が、「グレイが待ってる」と繰り返し呟きながらよたよたと歩いていく姿も健気で、でも一切報われないんですよね……。しまいには、岩に押し潰されて誰にもみとられることなく絶命するっていう……。なにこれ辛い。
G2が岩に潰されながら草笛でマリアの奏でていた曲を吹くのですが、一瞬気づいた様子だったグレイが「風か……」ってそのまま去っていくの、辛い。G2の視界がだんだんぼやけていく様が、冒頭で目覚めたときとの対比になっていてえぐい。そしてラストシーンは爆発で終わる。
観終わってからも、しばらく呆然としてましたね……。余韻の残るお話でした……!
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます🥰