雷太と香が、走行中のバスの中で人間が泡となって消えていく事件に巻き込まれます。たまたま同じ路線バスに乗り合わせた乗客たちも、定年退職を明日に控えたベテラン刑事や、人生に疲れ死に場所を求める女性など、それぞれに癖が強いです。そして、かなり終盤になるまで変身しての戦闘シーンが出てこないのは……さすがですね、大先生(笑)。ジェットマンの頃からもうそんなことしてたんだ……。
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まず、人が泡になって消えたんならバスを止めてくれ。
私が乗客だったら間違いなくこう言うでしょう。あの状況で走り続けるバスは、そうでなければ話が進まないとはいえ、本当に恐怖でした😅
緊迫した空気が流れながらも、老刑事がある事件を追ってバスに乗っていること、恋愛の失敗続きで疲れ果てた女性が、自殺の名所に死に場所を求めてやってきたことなどをそれぞれ語るシーンが差し込まれ、一瞬何のドラマを見ていたのか分からなくなります。ちなみに、この自棄になった女性役はピンクフラッシュ・ルーを演じていた吉田真弓さん。溌溂としていたルーとはがらりと変わった荒んだ演技がクールでした……💘
途中、路線バスの運転手が老刑事の追っていた事件の犯人だと判明するのですが、その運転手も犠牲に。運転手のいなくなったバスは、自ら意志があるように動き続け、やがてバス自体がバスジゲンという次元獣だったことが明らかになるのでした。
バスジゲンは、登場時から既に巨大化済みでしたね。もう地上戦やってる時間なかったもんね。ちなみに、巨大戦では『ジェットイカロス 無敵ロボ!』が流れました。かなり短縮バージョンではありましたが……😅
戦いの後、臆病な態度をとってしまったことを詫びる雷太に対し、香が「あんな状況なら、誰だっておかしくなりますわ」とにこやかに返すところに器の大きさを見ました。香お嬢様、素敵……!
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます🥰