第50話です。
最終回直前とあっててんこもりな今回。勘のいい方はお気づきでしょうが、ほぼジャシンカです。これはもうジャシンカ帝国の物語なのです。
カー将軍の遺言からつくられたファイヤースフィンクス。幻獣モチーフかっこいい最高。
その透視能力でゼノビアの居場所をつきとめます。「ピラミッドパワー……ピラミッドパワー……」と連呼する姿が印象的でした。たぶんスフィンクスそんなこと言わないけどな。
グランギズモで飛来しアトン様御自らご出陣ですが、その前に現れたのはダークナイト。2人の一騎打ちがたっぷりと描かれます。ダークナイトの剣を胸に受け倒れるアトン、悲痛な叫びをあげ駆け寄るキメラたち……。ダイナマン、ほぼ見てるだけでAパートが終了しました。
そして、夢野博士を催眠にかけてレトロ遺伝子をつくらせ十本尻尾になったゼノビアが満を持しての登場です。ここからゼノビア様無双かと思うのもつかの間、苦しみ出して白骨化してしまいました。これこそがダークナイトの狙いだったのですね。
ダークナイトの正体はメギド王子。千年洞窟の中で「十本尻尾になると同時にその者は死ぬ」と書かれた古文書を見つけていたのだとか。自分の尻尾を切り落としたゼノビアへの恨みを果たせて満足げな様子です。そして、十本尻尾をめざしていた父アトンをも一喝。
曰く、大切なのは己を鍛え、自ら強くなることなのだ、と。なんかものすごく真っ当なこと言ってる。
ダイナレッドとメギドが戦う中、ついに倒れるアトン様。先のダークナイトとの戦いで受けた傷が致命傷だったのでしょうか。寄り添うキメラにジャシンカの未来を託し、帝王剣を預けて爆散しました。
散り際の「メギドのやり方でジャシンカを継げ」という言葉に全てが詰まっていました……。息子メギドを認め、最期までジャシンカ帝国の未来を案じていたアトン様。よき帝王でした。まさか敵大ボスの最期で泣かされることになろうとは……。
キメラから帝王剣を受けとったメギドは、名実ともにジャシンカの新帝王となりました。ダイナマンを千年洞窟へと落とし、意気揚々と地上征服へ向かいます。
……というわけで、ほぼジャシンカ帝国の物語でした。
次回最終回ですが、メギドとキメラがダイナマンに倒されたら私号泣するかもしれない。