第38話です。
かつて強力な毒ガスを開発した中村太郎氏が、ジャシンカに狙われました。御年75歳の中村さんに毒ガスをつくらせるため、ヨロイローズのローズゼリービームで若返らせようとメギド王子が奮闘しますが、失敗が続きます。
ビームが犬にあたって子犬になったり、大木にあたって幼木になったり……。見かねたゼノビアが激しく叱責しますが、それもそのはず、ビームは全部で5回しか使えないものだったのです。
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一度は10歳の姿にされてしまった中村さんですが、リベンジを誓うメギドに再び狙われ、今度は毒ガス開発当時の25歳に……と思いきや、一歩手前の24歳となりました。
もうね、ゼノビア様大激怒です。ここへきて、メギドのヘタレっぷりが極まってしまいました。
一方、若返りの効果に限りがあると知った中村さんは、急におしゃれをして女性をナンパしはじめました。――と書くと聞こえが悪いかもしれませんが、実は彼は戦争のために毒ガスの研究をさせられ青春時代の思い出がないのだと打ち明けます。老人に戻る前に思い出がほしい、という希望を叶えるため、レイがデートにつきあうことになりました。以下、天使のひとことです。
うん、言われたい!!!!!
タイムリミットが訪れ老人に戻った中村さんの元から戦いに向かうレイですが、彼に向ける優しい表情からすっと鋭い戦士の顔に変化する瞬間がはちゃめちゃにかっこよいので全人類に見てほしい!!
ヨロイローズが倒された後は、失敗続きのメギド王子に制裁が。父であるアトン様にぶちキレられたあげく、ゼノビアに尻尾を全て切り落とされ千年洞窟へと落とされてしまいました。これにはキメラも憐れみの表情を浮かべていましたね。私もさすがに尻尾切るのはひどすぎではと思ってしまいました。有尾人一族の尻尾って、切られたらまたはえてくるようなものでもないんですよ……ね……??
それにしても、しょっぴかれてきたメギドを見る幹部たちの態度が冷ややかすぎて、目も当てられない雰囲気でした。これはちょっと忘れられないシーンになりそうです。
エンディングの、メギトとキメラがお互いに「ふん!」と言わんばかりに顔を背けるちょっと可愛らしい映像もゼノビアとキメラのものに差し替わってしまったのでした……!!お……おお……!!