第31話です。
人間社会にスパイとして潜り込んでいた有尾人・尾形一家が登場。10年前から人間として暮らしていた尾形伸夫・恭子夫妻の間にはカズオという息子がいますが、彼は自分が有尾人であることは知りません。
弾と親しいカズオに目をつけたメギドたちが、尾形一家を利用して弾を罠にはめようと画策します。
* * *
人間社会をさぐるため、スパイとして生活していた有尾人がいたという設定がおもしろいです。ジャシンカ帝国は、いずれ地上を征服しようと虎視眈々と狙っていたんですね~。
ところが、この尾形夫妻は人間として暮らすうちジャシンカ帝国よりも人間社会の方が良いと心変わりしていて、ダイナマンにスパイをやめたいとも打ち明けます。まあ、使い捨てみたいな扱いをされるシッポ兵として生きるのは嫌でしょうよ……。
人質となったカズオを救うべく、シッポ兵の姿となって奮闘する尾形夫妻がカマキリシンカの攻撃を受けたときは、「あかん、これは消されてしまうやつや……」と哀しくなりましたが、この夫妻案外根性があり、生きのびていました。
ダイナマンたちに見送られながら、どこへともなく引っ越していった尾形一家。いつかはカズオも自分の出生を知ることになるとは思うのですが、そのときまでは安らかに暮らしてほしいものです……。
ときに、この一家のお父さん・伸夫を金尾哲夫さんが演じていらっしゃいました。SHT勢としては「スタークだ……!」と思わずにいられません。こんなところで若き日の金尾さんにお目にかかれるとはびっくりでした。