シーマがスーパーギルークによって宇宙獣士ズーネにされてしまいます。
ズーネを倒そうとする疾風たちに対して、何とかしてシーマを救いたい剣。そこへ、ワラジーの吹く笛の音が響いてきます。
ワラジーの吹く曲は、故郷の星を想う曲。故郷を失った宇宙人たちの間で広まっているその曲が、ズーネとなったシーマの動きを止めます。
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前回、ブーバを宇宙獣士にしようとしたギルークが、今度はシーマの姿を変えてしまいます。変わり果てたシーマの姿を前にしてアハメス様も言葉を失っていました。やはりアハメス様ほどの人でも、「このままでは自分も……」という恐怖を感じるのでしょうか。
人々を混乱に陥れるズーネを倒さなければなりませんが、シーマだと気づいた剣はなんとかして助けたいと願います。以前に記憶を失ったシーマの状態を見ていたことが大きなきっかけのようですね。「シーマがどんな思いで宇宙獣士にされたかと思うと、俺にはズーネを殺すことなど絶対にできない」と言い切ってしまうところが熱いです。とにかく情に厚い男・剣さんなのです。
そして、剣さんはレッドでリーダーだけど一度熱くなると突っ走る傾向があるので、サブリーダーの疾風さんがそれを止める役割を担っているバランス感覚が素敵。
私が戦隊好きなのってこういうところがポイントなのかなぁ、なんて思って観ていました。
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第47話で地球に来て以来とどまっていたゾーリーとワラジーですが、ワラジーの吹く笛の音が故郷を失った宇宙人たちに母星を思い出させるという重要な鍵になります。
その説明をする伊吹長官本人が、ワラジーの曲をじっと聞き入っているのがこれまたポイントなんですよね……!
ワラジーの協力もあって、ズーネからシーマを分離させることには成功しました。星王バズーの非情さへの戸惑い、故郷や家族への懐かしさなどで、ゴズマ内部もだいぶ不安定な状況になってきましたね。
チェンジマンは55話まであるので、この先まだまだ終盤の熱い展開が待っているのです……!