前回からの続きです。
良心回路をもつがゆえに、自分がメカ人間であることに苦しむミキ。その葛藤をたっぷり描いたお話です。
柴田博士から良心回路をセットされて心は持ったものの、危険が迫ると意思とは無関係に周囲を攻撃してしまったり、サタンメガスを再生させるためのエネルギーを送ってしまったり、ということがミキを苦しめます。
そんなミキを、メカ人間と人間との戦いがなくなるかもしれない、と希望をもって接する秀一がまぶしいです。ええ子に育ったなぁ……(しみじみ)。
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再び襲いくるサタンメガスに応戦するバイオロボですが、ミキがいる限りどれだけ破壊しても再生されてしまいます。
ついにミキは秀一と博士に別れを告げ、サタンメガスにつっこみ自爆する決意を固めたのでした。
ここでミキが博士に対して「良心回路が愛する人たちのために何をなすべきか教えてくれた」と告げるところがめちゃくちゃいいシーンです!
直前にサタンメガスを操縦するメイスンが言い放った「指令通り正しく任務を実行するのがメカの使命であり美学」という内容と対をなすような内容ですね。
ミキの特攻を受けたサタンメガスの顔が、ほんの少しの間優しげな顔に変わるのも、細やかで素敵な描写です……!
ミキの物語は、切なくも美しい結末でしたね……。
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今回のお話の本筋からは少しはずれますが、柴田博士が郷のもつお守りを見て何かに気づくというシーンがありました。今後に向けての伏線ですね( ˘ω˘ )
そもそも、ミキをメカ人間だと見抜いたり、秀一をドクターマンの息子と知ったうえでかくまって助手としたり、と明らかにただ者ではない雰囲気を醸し出している博士。
今回のラストでは、さらに良心回路の研究を進めるべく秀一と共に去っていきましたが、そう遠くないうちに再登場するのでしょう~。