本日のあらすじ
父がドクターマンであることを知った公一は、父に会い人類への攻撃をやめさせようと駆け出します。そんな折、母からの手紙が届き、公一の本名が「蔭山秀一」であること、ドクターマンが「蔭山秀夫」という人間であったことが明かされました。
自らを被験者として人間の脳細胞を活性化させる実験をおこなっていた蔭山は、実験の成功とひきかえに老化。年老いた体を機械化して生きながらえていることも明らかになります。公一(秀一)を手元に置こうと躍起になっていたのは、跡継ぎにするためだったとうかがえます。
が、父のもとへ行くことを拒む公一(秀一)を、ドクターマンは見限ります。
ただ一人の天才がおさめれば充分だ、と自らの体を更に機械化していくドクターマン。公一(秀一)を通して敵側の大きなドラマも描かれ、バイオマン中盤の大きな山場となったエピソードのようです。
本日の感想
若き日のドクターマンが自身の体で実験を進めていく過程が、公一(秀一)の母からのビデオメッセージで語られる第26話。母からの手紙がタイミングよすぎて、高杉じゃなくても「罠かな?」って思いましたが、罠ではなかったようです。母、どこから見てるん……?
ドクターマンこと蔭山は、実験で最高の頭脳となることには成功したものの、反動で一気に老化してしまったんですね。だから見た目が結構なお年寄りだったのか!
ここでドクターマン誕生の秘密をバイオマンと一緒にこっそりメイスンが見ていたことが、後々ひっかかりそうなポイントです。
結局、息子に拒まれたドクターマンは完全なメカ人間となって永遠の命を得れば跡継ぎなど不要、という考えにいたったようですが、そもそも自分の体を実験台にしてまで人間の頭脳を発達させようと思った理由は何だったのでしょう。元は、社会をよりよくしようとか、そういった意志があったのかなぁ、と思いを馳せてしまいます。
蔭山秀夫が特段悪い人間だったわけではなく、大きな力を手に入れてしまったとき、人は誰でもドクターマンになりうると思うのです。
うーん、世界って難しい。
今回のお話のラストで、公一(秀一)はどこかへ旅立っていきました。あの若さで、これまでも一人でやってきたから大丈夫、と笑顔でさらっと言えてしまうことに若干胸が痛みます。
そんな彼に、見守っている人がいることを忘れないでと声をかけるひかるの表情が慈愛に満ちていて、天使? いや女神かな?? って思いました。浄化されそう……。