第20話です。
前回のお話から続いています。
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グロテスカンスに苦戦するバイオロボは、触手のように自在に動くメカ内臓を奪ってその動きを止めることに成功しました。しかし、プリンスはメカ内臓を返さなければ一般市民を攻撃するとバイオマンを脅し、ピクニックを楽しんでいた親子連れに向けて銃を乱射しはじめます。これは大惨事です。現代では放送できなそうな画ですね……。
メカ内臓を返したものの、幼い息子をかばう母にも容赦なく銃を向けるプリンス。止めに入った南原は、子供を守ろうとする母親の姿を見て何も感じないのかと必死に呼びかけました。
かつて荒れていたころも母親だけは自分を信じてかばってくれたのだという南原の熱い語りを聞くと、プリンスの行動に乱れが生じはじめます。母親というものが何なのかわからず、挙動不審のままどこかへ去ってしまいました。
ここまでくるとだいたい察せられますが、プリンスもドクターマンがつくり出したメカ人間だったことが明らかになります。
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ドクターマンは、新頭脳ブレインに続いてまたも人の心を持つメカをつくってしまった、と反省しながらプリンスから母の記憶を消していました。自分も妻や息子のことを忘れねばと言い聞かせていましたが、忘れようとするほど記憶に残ると思うんだけどなぁ。
後々自ら機械化を進めてもいましたけど、人間であることから逃れようとするその執着心が、逆にすごく人間味を感じさせられます。
この時点では、彼がその思考に至った理由などはまだ明かされていませんが、なんか業の深さを予感させるエピソードでした。業が深いっていうか、なんかすごくこじらせてそう。1人で勝手に思考を進めて身を滅ぼしてそうなイメージ。
ドクターマンが人間だと明らかになり、ビッグスリーにも少なからず波紋が広がっているようです。モンスターは置いといて、メイスンあたりは何やら思うところありそうな意味深な表情を見せていました。メカだけど。
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前回、今回と観ていて、序盤なのに割とキーになりそうなエピソードぶっこんでくるなぁ、と思っていましたが、もう20話でした。中盤にさしかかろうかというタイミングでしたね。ついこの間観始めたところだと思っていたのに……(毎作品こんなこと言ってる気がする)。
プリンスやドクターマンについての描写が前面に出ていましたが、バイオマン側では南原さんがかつてないほど熱さを発揮していた回ではないでしょうか。
南原さんもプリンスと同じくらいの歳のころ(=自称17歳で、見た目年齢高校生)には荒れていたという話でしたが、彼公式設定18歳なんですよね。最近じゃん。